フューチャー・ベースの作り方 Serum 2: 2026 コード&スーパーソー・ガイド
平坦なスーパーソーを作るのはやめよう。
フューチャーベースは、心を揺さぶるものであるべきです。
単に音が広がっているだけではありません。
単にサイドチェインがかかっているだけでもありません。
心を揺さぶることが大切です。
優れたフューチャーベースのドロップが響くのは、コードが動き、スーパーソーが呼吸し、ベースがコード進行を支えるからです。ドラムは邪魔をせずに力強く鳴り、ボーカルチョップは無作為な切れ端ではなくフックのように感じられます。サイドチェインは巨大な音量のくぼみを作るだけでなく、跳ねを生み出します。
しかし、初心者が作るフューチャーベースのドロップには、たいてい同じ問題があります。
ソウ系プリセットを読み込み、大きなコードを打ち込み、OTTをかけ、過剰なほどサイドチェインを施してから、なぜドロップが安っぽく平坦で印象に残らないのかと悩むのです。
それはフューチャーベースではありません。
ポンピング効果を加えた、音の大きなコードパッドにすぎません。
このガイドでは、Serum 2:で本格的なフューチャーベース制作のワークフローを構築します。感情豊かなコード、スーパーソー スタック、ベースレイヤー、ボイシング、サイドチェイン、ボーカルチョップ、ドラム、アレンジ、リサンプリング、Abletonラック、ミックスダウンの制御を扱います。
これを設計図として活用してください。
そして、心に響くものへ仕上げましょう。
始める前に必要なもの
このワークフローは、Serum 2, Ableton、FL Studio、Logic、Cubase、またはMIDIの打ち込み、シンセパラメーターのオートメーション、オーディオ処理、サウンドのリサンプリングができる任意のDAWで実践できます。
基本的に必要なツールは次のとおりです。
- Serum 2:スーパーソー、プラック、パッド、リード、ベース、ボーカル風テクスチャーの制作に使います。
- 力強いコード進行:サウンドデザインに取りかかる前に用意します。
- すっきりしたMIDIボイシング:コードが濁らず、感情豊かに響くようにします。
- サイドチェインまたは音量シェイピング:跳ねと空間を作ります。
- リバーブ、ディレイ、オートメーション:広がりと動きを加えます。
- リサンプリング:シンプルなコードやボーカルチョップを独自の展開へ変えます。
空のピアノロールから始めたくない場合は、まず無料のMIDIファイル、無料のSerumプリセット、無料のAbletonラックを入手してください。その後、このガイドを使って素材を本格的なフューチャーベースのドロップへ仕上げましょう。
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フューチャーベース制作を練習する最も簡単な方法は、より質の高い素材から始めることです。
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この保管庫には、現代のEDM、ダブステップ、ドラム&ベース、リディム、ミッドテンポ、ハイブリッドトラップ、フューチャーベースなどの制作に対応する充実した制作素材がそろっています。
| 保管庫の内容 | 数量 | フューチャーベースでの活用方法 |
|---|---|---|
| MIDIファイル | 1,552 | コード進行、ベース音、メロディ、プラック、感情豊かな曲作りの出発点となるアイデアから始められます。 |
| Serumプリセット | 1,545 | スーパーソー、パッド、プラック、リード、ベース、FXを読み込み、メロディックベースのアイデア作りの出発点として活用できます。 |
| Abletonラック | 244 | コードの重ね合わせ、ドラム、ボーカルチョップ、サイドチェインの動き、リバーブスロー、トランジションFXをより素早く処理できます。 |
| Abletonプロジェクトファイル | 56 | 完成したアレンジ、コードレイヤー、ドロップ構成、オートメーション、ルーティング、ミックスダウンを解析して学べます。 |
| サンプル/オーディオファイル | 3,890 | ドラム、インパクト、ライザー、ダウンリフター、ボーカルチョップ、FX、フィル、メロディックなワンショットを重ねられます。 |
フューチャーベースとは?
フューチャーベースは、感情豊かなコード、厚みのあるシンセレイヤー、サイドチェインによる動き、ボーカルチョップ、力強いドラム、クリアな低音域、印象的なフックを軸にしたメロディックなベースミュージックです。
柔らかくも激しくも、明るくも暗くも、ポップ風にもトラップ風にも、フェスティバル向けにもなりますが、核となる考え方は通常同じです。
リードのように動く壮大なコード。
優れたフューチャーベースのドロップには、通常次の要素があります。
- 感情豊かなコード進行がトラックを牽引します。
- 幅広いスーパーソーの重なりが動きと質感を生みます。
- クリアなベース音をコードの下に配置します。
- サイドチェインによる 躍動感がドロップに呼吸するような動きを与えます。
- ボーカルチョップやリードが印象に残るフックを作ります。
- 力強いドラムがコードを埋もれさせずに響きます。
- オートメーションとFXがドロップを絶えず展開させます。
フューチャーベースはサウンドデザインだけが重要だと考えるのは間違いです。
そうではありません。
感情を生み出す役割の大部分を担うのはコード進行です。サウンドデザインは、その感情を壮大に感じさせます。
フューチャーベースの簡単レシピ
詳しく説明する前に、まずは簡単な手順を紹介します。
| 手順 | 実施内容 | 効果がある理由 |
|---|---|---|
| 1. コード | サウンドをデザインする前に、シンプルで感情豊かなコード進行を作ります。 | コードが弱ければ、フューチャーベースは成り立ちません。 |
| 2. ボイシング | 音を複数のオクターブに広げ、転回形を使い、低中域をすっきり保ちます。 | 優れたボイシングなら、加工前でもコードが上質に響きます。 |
| 3. スーパーソーのレイヤー | 広がりのあるソー、柔らかなパッド、プラック、高音域のテクスチャを重ねます。 | レイヤーによって厚み、広がり、感情的なインパクトが生まれます。 |
| 4. ベース | ルート音、サブベース、温かみのあるミッドベースをコードの下に配置します。 | ベースはコードレイヤーを濁らせずに、ドロップへ重みを与えます。 |
| 5. サイドチェイン | 音量シェイピングまたはサイドチェインコンプレッションを使って、躍動感を作ります。 | ポンピング効果がドロップに呼吸するような動きを与え、ドラムのための空間を確保します。 |
| 6. フック | ボーカルチョップ、リード、プラック、または高音域のメロディを加えます。 | コードの上には、リスナーの印象に残る要素が必要です。 |
ステップ1: まずコードを書く
フューチャーベース作りはピアノロールから始まります。
プリセットブラウザーからではありません。
基本的なピアノ音色で良く聞こえないコード進行は、巨大なスーパーソーのレイヤーにしても、おそらく良くは聞こえません。大きなシンセを使えば、良いコード進行の響きを 壮大にはなりますが、退屈なコード進行が魔法のように心を揺さぶるものになるわけではありません。
まずはシンプルに始めましょう。
四つのコードを使い、それをループさせます。ピアノかシンプルなパッドで演奏してから、次の点を確認してください。
- 処理を加えなくても、そのコード進行は心を動かす響きになっていますか?
- ベース音の動きは自然ですか?
- 最後のコードを聴くと、もう一度ループを聴きたくなりますか?
- その上でメロディーを口ずさめますか?
- 明るすぎたり、悲しすぎたり、陳腐すぎたり、展開が読めすぎたりしませんか?
優れたフューチャーベースのコード進行では、次の要素がよく使われます。
- 4-コードによるシンプルなループ
- メジャー7thまたはマイナー7thの響き
- サスペンデッド・ノート
- 転回形
- コード間の共通音
- ランダムではなく、感情に訴えるルート音の動き
しないでください 上級者らしく見せるためだけに、ハーモニーを複雑にしすぎる。
感情が明確に伝わってこそ、フューチャーベースのコードは心に響きます。
メロディーのアイデアが浮かばないなら、フックの技法を読み、シンセスタックを設計する前に、無料のMIDIファイルから始めましょう。
ステップ 2: コードに高級感が出るようボイシングする
コードのボイシングが、アマチュアのフューチャーベースとプロのフューチャーベースを分けます。
一オクターブ内の基本的な三和音は、優れたプリセットを使っても薄く聞こえることがあります。
同じコードでも複数のオクターブに広げれば、ミキサーに触れる前から壮大に感じられます。
次のボイシング手順を試してください:
- シンプルなトライアドから始めます。
- 一つの音を一オクターブ上げます。
- トラックにさらに感情が必要なら、7thまたは9thを加えます。
- 保つ 可能な場合は、コードチェンジの前後で共通音をひとつ残します。
- 転回形を使い、トップノートがメロディーを形作るようにします。
- コードを濁らせる低音は取り除きます。
トップノートが重要です。
フューチャーベースでは、各コードのトップノートがフックになることがよくあります。独立したメロディーを書かなくても、リスナーにはコードの動きがリードラインとして聞こえます。
つまり、音を無作為に重ねるだけではいけません。
トップラインを歌わせましょう。
簡単なコツ:
中間の音をミュートし、コードのトップノートだけを聴いてみましょう。
そのトップラインが退屈に聞こえるなら、コードをすべて重ねたサウンドも、おそらく退屈に感じられます。
ステップ 3: Serum 2でスーパーソーを作る
ここからサウンドデザインが始まります。
フューチャーベースのスーパーソーは、広がりと厚みがあり、生き生きと感じられながらも ドラム、ベース、ボーカルが入る余地を残せるよう、十分に抑えられています。
まず、Serum 2を次のように設定します:
- オシレーターAにノコギリ波を読み込みます。
- 広がりを出すためにユニゾンを加えます。
- サウンドに広がりが出るまでデチューンを上げます。
- 音が濁ってまとまりを失わないよう、ブレンドとレベルを調整します。
- オシレーターBは、サウンドに新たな役割を持たせられる場合にのみ加えます。
- 重ねた音が明るすぎる場合は、ローパスフィルターを使います。
二つ目のレイヤーに適した選択肢は次のとおりです:
- 厚みを出すための、より柔らかなノコギリ波。
- 動きを出すための、質感がより豊かなウェーブテーブル。
- サイズ感を出すための、音量を抑えたオクターブレイヤー。
- アタックを出すためのプラックレイヤー。
- 空気感を出すためのノイズレイヤー。
最初からパッチを大きくしすぎないでください。
バランスよく仕上げましょう。
広がりはパワーと同じではありません。広がりすぎて輪郭がぼやけたスーパーソウは、キック、スネア、ベース、ボーカルチョップが加わると埋もれてしまいます。
目標は、ソロで聴いたときだけ印象的なのではなく、ドロップ全体の中でエモーショナルに響くスタックです。
ステップ 4: コードスタックをレイヤー化する
一つの Serum パッチでも使えます。
しかし、プロフェッショナルなフューチャーベースのコードスタックの多くは、複数の音を重ねています。
コツは、各レイヤーにひとつずつ役割を持たせることです。
| レイヤー | 役割 | ミックスの重点 |
|---|---|---|
| メインのスーパーソウ | ドロップのエモーショナルな核。 | 広がりと厚みがあり、低域がコントロールされている 中域。 |
| プラック・レイヤー | コード進行にアタック感とリズムを加えます。 | 短く明るい音で、音量は控えめにします。 |
| パッド・レイヤー | ソウ波の下に柔らかさと空気感を加えます。 | フィルターで滑らかに整え、メインの音の重なりの後ろに控えめに配置します。 |
| 高域エア・レイヤー | きらめきと広がり、高級感のある繊細さを加えます。 | ハイパス処理を施し、音量を控えめにします。 |
| コードベース / ルート・レイヤー | 進行に重厚感を加えて支えます。 | モノラルまたはほぼ中央に定位させ、低域をクリーンに保ちます。 |
よくある間違いは、同じ役割のスーパーソウを五つ重ねることです。
それでドロップが大きくなるわけではありません。
ドロップがぼやけるだけです。
各レイヤーには、ひとつずつ役割を持たせましょう。ふたつのレイヤーが同じ帯域を奪い合っているなら、片方をミュートして、重ねた音がすっきりするか確認してください。
すっきりするなら、そのレイヤーは必要なかったということです。
これについてさらに詳しく知りたい方は、レイヤーの音が弱くなる理由をお読みください。
ステップ5: 下にベースレイヤーを加える
フューチャーベースには低域の支えが必要ですが、ベースでコードを埋もれさせてはいけません。
まずはコード進行のルート音から始めます。
次に、トラックに必要なベースの種類を決めます。
- クリーンなサブベース:重みと安定感を出します。
- 温かみのあるミッドベース :感情的な厚みを加えます。
- リースベース:サブベースより上の帯域に動きと広がりを加えます。
- 短いプラックベース:よりリズミカルな弾みを加えます。
- 808-スタイルのベース:トラップの影響を受けたフューチャーベースのドロップに適しています。
最も深い低域はしっかり制御しましょう。
コードの重なりがワイドで感情豊かなら、通常はベースをよりシンプルにします。感情表現はコードに任せ、ベースには土台を支えさせましょう。
シンプルな構成例:
- サブレイヤー: ルート音に沿う、クリーンなサイン波または三角波。
- ミッドベースレイヤー: 厚みを出す、温かみのあるノコギリ波、リース、またはフィルター処理したベース。
- トップベースレイヤー: 必要に応じてハイパス処理する、任意の質感や動き。
すべてのレイヤーをワイドにしないでください。
左右の広がりを印象的に感じさせるには、まずドロップの中央にしっかりした芯が必要です。
ステップ6: サイドチェインに呼吸感を持たせる
サイドチェインは、フューチャーベースのサウンドを構成する要素です。
しかし、質の悪いサイドチェインはすべてを台無しにします。
目的は、キックが鳴るたびにコードを消すことではありません。弾みを生み出し、ドラムのための空間を確保して、ドロップが呼吸しているように感じさせることです。
音量シェイピング、サイドチェインコンプレッション、またはオートメーションを使い、次の音量を下げます。
- コードのレイヤー群
- パッドレイヤー
- ベースレイヤー
- リバーブリターン
- ボーカルチョップのエフェクト
- ワイドな空気感のレイヤー
さまざまなサイドチェインの形を試してみましょう。
- 素早く下げて、素早く戻す:パンチの効いたフェスティバル風の弾みを生み出します。
- 深く下げて、ゆっくり戻す:ドラマチックにうねるコードに適しています。
- キックにだけ短くダッキングをかける:よりクリーンなポップ調のドロップに適しています。
- レイヤーごとにサイドチェインの深さを変える:重ねたサウンドが自然に呼吸するようになります。
最後の方法は重要です。
すべてのレイヤーにまったく同じ量のサイドチェインをかける必要はありません。
メインコードは強くポンピングさせ、パッドは控えめにしてもよいでしょう。ボーカルチョップのディレイは、音が混み合ったときだけダッキングさせるのも効果的です。ドロップ全体をひとつの巨大なサイドチェインカーブで強引に押さえ込むよりも、プロらしいグルーヴが生まれます。
ステップ7: ボーカルチョップのフックを作る
フューチャーベースに必ずボーカルチョップが必要なわけではありません。
しかし、うまく機能すれば、ドロップ全体を印象深いものにできます。
ボーカルチョップは、コードの上に無作為な音声を載せただけのように聞こえてはいけません。
フックのように感じられる必要が あります。
次の手順を試してみましょう。
- ボーカルフレーズ、ワンショット、または母音の音を選びます。
- 短い断片に切り分けます。
- 切り分けた音をサンプラーに読み込みます。
- コードと同じスケールを使って、シンプルなメロディを演奏します。
- リズムをドロップの弾みにしっかり合わせます。
- リバーブとディレイを加え、オートメーションで変化させます。
効果的なボーカルチョップのテクニック:
- ひとつの母音をメインフックに使いましょう。
- 短いチョップを繰り返してリズムを作ります。
- チョップをひとつピッチアップして、感情の高まりを演出しましょう。
- フォルマントシフトで個性を加えます。
- 緊張感を生むため、ドロップの前でチョップを逆再生します。
- フレーズがリセットされる前に、最後のチョップだけをディレイに送ります。
ボーカルチョップは、コードに応えるようにしましょう。
コードが複雑なら、ボーカルチョップはシンプルにします。コードがシンプルなら、ボーカルチョップにより多くの動きを持たせられます。
素材となる音声をアレンジして独自のサウンドにする方法をさらに知りたい方は、既製ループを個性的に聞かせる方法をお読みください。
ステップ8: コードを支えるドラムを打ち込む
フューチャーベースのドラムにはパンチが必要ですが、感情表現を押しつぶしてはいけません。
キックとスネアが弾みを生み、ハイハットとパーカッションが動きを生み、フィルがセクションの変化を生みます。
まずは次の要素から始めます。
- クリーンなキック:サイドチェインの形とうまくかみ合うもの。
- 力強いスネアまたはクラップ:重なったコードの中でも明瞭に聞こえるもの。
- 軽やかなハイハット:高域を占有しすぎずにエネルギーを生み出すもの。
- パーカッションでグルーヴと人間らしい動きを加える。
- フィルを4小節または8小節ごとの終わりに入れる。
ドロップにフィルを詰め込みすぎない。
コード、ボーカルチョップ、ベース、ドラムが同時にすべて動きすぎると、感情の核が消えてしまう。
無音を活用する。
スネアに余白を与え、コードを膨らませる。ボーカルチョップは競わせず、呼応させる。
ドラムが機械的に感じられる場合は、ロボットのような打ち込みをやめるを読んでみよう。ベロシティやタイミングに人間らしさを加え、小さな変化をつけることで、フューチャーベースのドラムは格段に生き生きとする。
ステップ9: リバーブ、ディレイ、オートメーションで感情を生み出す
フューチャーベースには空間が必要だ。
ただし、空間の扱いには注意が必要だ。
リバーブが少なすぎるとドロップは乾いた印象になり、多すぎるとコードが濁って輪郭を失う。
目的を意識してリバーブとディレイを使う:
- 短いリバーブでスネアに厚みを加える。
- 長いリバーブをボーカルチョップのスローや感情的な瞬間に使う。
- フィルターをかけたリバーブでローミッドの濁りを防ぐ。
- ディレイスローをフレーズ最後のボーカルチョップやリードノートに使う。
- オートメーションでトランジション前の空間を広げる。
鍵となるのはオートメーションだ。
リバーブセンドを固定するとドロップ全体が曇ってしまう。リバーブスローをオートメーションで動かせば、ミックス全体を損なわずに一瞬だけ壮大な印象を作れる。
次の要素をオートメーション化する:
- フィルターのカットオフ
- リバーブセンド
- ディレイのフィードバック
- サイドチェインの深さ
- ノイズ レイヤー
- コードスタックの明るさ
- ボーカルチョップのフォルマント
- スーパーソーの広がり
動きを加えるアイデアについて詳しくは、クリエイティブなエフェクトとオートメーションを読んでみよう。フューチャーベースの成否は、フレーズ全体に動きを生み出せるかどうかで決まる。
ステップ10: Abletonラックで処理を高速化する
Abletonを使っているなら、ラックによってフューチャーベースの制作工程を一気に高速化できる。
セッションのたびに同じコードチェイン、サイドチェイン、ボーカルチョップのチェイン、リバーブスロー、ドラムバス、トランジションエフェクトを一から組み直す代わりに、再利用できるツールとして保存しておける。
Abletonラックの用途:
- スーパーソーの広がりと明るさの調整。
- コードスタックのEQとコンプレッション。
- サイドチェイン風のポンピングチェイン。
- ボーカルチョップのリバーブスローとディレイスロー。
- ドラムのパラレル処理。
- ビルドアップ用フィルターとトランジションエフェクト。
- マクロで制御するドロップの動き。
ここで、EDMT Free Vaultにある244個の無料Abletonラックが役立つ。コードスタックを読み込み、ラックを挿入してマクロを動かし、フレーズをオートメーション化して、最高の瞬間をリサンプリングしよう。
ラック自体が最終的なサウンドではない。
より良い動きを作るための近道だ。
ステップ11: コードをオーディオにリサンプリングする
Serum 2でコードスタックを作れる。
リサンプリングを使えば、耳を引くアクセントを加えられる。
スーパーソー、サイドチェイン、オートメーションが良い状態になったら、コードスタックをオーディオにバウンスする。
そうすれば、次の加工ができる:
- コードをリバースしてドロップへつなげる。
- 短い部分を切り出してフィルにする。
- トランジション用に、コードをひとつピッチアップしましょう。
- コードの余韻を引き伸ばしてアンビエンスにする。
- バウンスしたコードにフィルターをかけて、ブレイクダウン用のパッドにする。
- スタックを別のエフェクトチェインに通してレンダリングする。
- 最後のコードを切り刻み、リズミカルなボーカルチョップ風のテクスチャにする。
こうしてシンプルなコード進行が、独自の印象的な展開へと変わる。
すべてをいつまでもライブMIDIのままにしない。
オーディオに書き出して、崩してみよう。トラックをより生き生きと感じさせる部分だけを残す。
ステップ12: 感情の波を描くようにドロップを構成する
フューチャーベースのドロップには展開が必要だ。
同じコードループを16小節にわたって繰り返すと、感情はすぐに失われる。
2, 4、8小節ごとに小さな変化を加える。
| セクション | 展開内容 | 効果がある理由 |
|---|---|---|
| 第1–2小節 | メインコード、ベース、キック、スネア、シンプルなボーカルチョップが加わります。 | ドロップの感情的な方向性を確立します。 |
| 第3–4小節 | トップレイヤー、パーカッション、プラックの応答フレーズ、またはボーカルチョップのバリエーションを追加します。 | 全体のアイデアを変えずに動きを生み出します。 |
| 第5–6小節 | フィルターを開き、リードを追加し、コードを明るくするか、スタックの幅を広げます。 | 感情的な強度を高めます。 |
| 7–8小節 | ストップ、フィル、リバーブスロー、リバースコード、ドラムフィル、またはボーカルチョップのリセット。 | 次のフレーズへきれいにつなげます。 |
目的はランダムに変化をつけることではありません。
目的は感情を高揚させることです。
4小節ごとに、トラックが少しずつ開けていく、前のフレーズに応える、または次のフレーズへの流れを作るように感じられるべきです。
ドロップが一つのループを八回コピーしただけのように感じられるなら、ループの罠をご覧ください。
ステップ 13: フューチャーベースを濁らせずにミックスする
フューチャーベースはすぐに音が濁ります。
コードには広がりがあります。リバーブは大きく響きます。ベースには温かみがあります。ボーカルチョップにはディレイがかかっています。スネアには余韻があります。パッドは空気感を演出します。
すべてが求めている 空間。
次のチェックリストを使ってください:
- コードのレイヤーにハイパスをかけるのは、ベースが低域を担っているときです。
- サブベースはほぼモノラルに保つことで、重みを出し、どの再生環境でも安定して聴こえるようにします。
- ローミッドの濁りをカットする対象は、パッド、コード、リバーブ、ボーカルチョップFXです。
- 耳障りな高域をコントロールすることで、スーパーソーの音が耳に痛くなる前に抑えます。
- リバーブにサイドチェインをかけることで、ドロップをクリーンに保ちます。
- すべてのレイヤーをワイドにしないようにしましょう。そうしないと、中央が消えてしまいます。
- 感情を高めないレイヤーはミュートすることで、際限なく重ね続けるのを避けます。
- ドロップを小音量で確認することで、音量に頼らなくてもフックが機能するか確かめます。
目標は、コードのレイヤーを可能な限り大きくすることではなく 可能です。
目標は、曲に迫力を持たせることです。
つまり、コード、ベース、ドラム、ボーカルチョップ、FXは、それぞれがミックス内で最も目立つ存在になろうとするのではなく、互いに連携して機能する必要があります。
フューチャーベースのドロップが、ソロ再生では壮大なのにトラック全体ではぼやけて聴こえる場合は、ミックスが濁って聴こえる理由をお読みください。
5つのフューチャーベース・レシピを試してみよう
1. 感情を揺さぶるスーパーソー・ドロップ
力強い4-コード進行、ワイドなSerumのスーパーソー、クリーンなサブベース、サイドチェインによるバウンス感、シンプルなボーカルチョップのフックから始めましょう。
最適なスタイル:
- Illenium風のエモーショナルなドロップ
- フェス向けのメロディックベース
- スケール感のあるサビ
- ボーカル主体のフューチャーベース
コード進行はシンプルに保ち、トップノートを 処理。
2. ポーター風グリッチコード・ドロップ
明るいコードスタブ、細かく刻んだMIDI、グリッチ感のあるリサンプリング、ボーカルテクスチャー、ピッチの動き、遊び心のあるオートメーションを使います。
最適な用途:
- グリッチ感のあるメロディックドロップ
- 遊び心のあるコードの動き
- エレクトロニック・ポップとのクロスオーバー
- リサンプリングしたコードフィル
コードをオーディオに書き出して細かく刻みます。このスタイルの魅力は編集にあります。
3. Trap Nationのフューチャーベース・ドロップ
豊かなコード、クリーンなドラム、トラップの影響を受けたパーカッション、ボーカルチョップ、力強いサイドチェインのポンピングを使います。
最適な用途:
- オンライン公開に適したクリーンなフューチャーベース
- ボーカルチョップを使ったドロップ
- 洗練されたメロディックなアレンジ
- 明るくエモーショナルな フック
ミックスをクリーンに保ちましょう。低中域のエネルギーが多すぎると、輝きが損なわれます。
4. メロディックベース・ハイブリッド・ドロップ
フューチャーベースのコードから始め、その下により重厚なベースショット、グロウル、またはハイブリッドトラップのドラムを加えます。
最適な用途:
- フューチャーベース×ダブステップのドロップ
- メロディックベースのセカンドドロップ
- より重厚でエモーショナルなアレンジ
- ハイブリッドなフェス向けトラック
より重厚なベースサウンドを作りたい場合は、Serum 2でダブステップ・グロウルを作る方法をお読みください。
5. ミニマル・エモーショナル・ドロップ
レイヤー数を抑えましょう。コードスタック、ベース、ボーカルチョップをそれぞれ一つにし、クリーンなドラムと力強いアレンジを使います。
最適な用途:
- より親密な雰囲気のフューチャー ベース
- ボーカル中心のトラック
- すっきりとしたメロディックセクション
- ブレイクダウンからドロップへのコントラスト
弱い曲作りを50ものレイヤーで覆い隠さないでください。その場面はコード進行そのものに担わせましょう。
フューチャーベースでよくある間違い
1. コードではなくプリセットから始める
どれほど壮大なスーパーソーでも、弱いコード進行は救えません。
まずコードを書き、ピアノで弾いたときに心地よく聴こえるようにします。それから音色をデザインしましょう。
2. すべてのレイヤーをワイドにする
センターがしっかりしていてこそ、広がりが生きます。
ベースと核となるパンチ感は適切にコントロールしましょう。上層のコードレイヤー、パッド、FX、ボーカルチョップには広がりを持たせます。
3. すべてにサイドチェインをかけすぎる
サイドチェインはバウンス感を生み出すためのもので、消してはいけないのは ドロップ。
レイヤーごとにサイドチェインの深さを変え、動きが音楽的に感じられるようにしましょう。
4. コードのボイシングを軽視する
ボイシングが悪いと、良いコードでさえ安っぽく聞こえます。
転回形を使い、音を複数のオクターブに広げ、トップラインがメロディーのように感じられるようにしましょう。
5. リバーブをかけすぎる
広い空間は魅力的ですが、ミックスが霧のようにぼやけてしまっては台無しです。
リバーブにフィルターをかけ、センドをオートメーションで調整し、ドロップをクリーンに保つ必要があるときはリバーブのリターンをダッキングしましょう。
6. コードの上にフックがない
コードは感情を伝えられますが、ドロップを印象に残すのはフックです。
ボーカルチョップ、リード、プラック、トップノートの動き、またはシンプルなメロディーを使い、リスナーの記憶に残る要素を加えましょう。
7. 同じドロップを 16 小節繰り返す
フューチャーベースには エモーショナルな高揚感。
ドロップが単調にならず展開し続けるよう、2, 4、8小節ごとに小さな変化を加えます。
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| 無料Abletonプロジェクトファイル一覧 | 完成したアレンジ、コードレイヤー、オートメーション、ルーティング、ミックスダウン、ドロップ構成をリバースエンジニアリングできます。 |
| 極意: フック | レイヤーを増やす前に、より力強いトップライン、コード展開、ボーカルチョップのフックを作りましょう。 |
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| Serum 2とSerum 1の比較 | Serum 2で何が変わり、それが現代のサウンドデザインのワークフローにどう影響するかを理解できます。 |
よくある質問
フューチャーベースのドロップをプロらしいサウンドにする要素は何ですか?
プロらしいフューチャーベースのドロップには、通常、感情豊かなコード、力強いボイシング、広がりがありながら制御されたスーパーソウ、クリーンなベースの支え、音楽的なサイドチェインの動き、印象に残るボーカルチョップやリード、そしてドロップを展開させ続けるための十分なアレンジ変化があります。
フューチャーベースを作るにはSerum 2が必要ですか?
いいえ。Serum 1, Ableton純正シンセ、Vital、Sylenth1, Massiveなど、十分な機能を備えたほぼすべてのシンセでフューチャーベースを作れます。Serum 2では、より現代的なサウンドデザインの選択肢が増えますが、基本となるのは今もコード、ボイシング、レイヤリング、サイドチェイン、アレンジです。
フューチャーベースに最適なコードは何ですか?
シンプルで感情的なコード進行が最も効果的です。メジャー7thコード、マイナー7thコード、サスペンデッドノート、転回形、トップノートの力強い動きは、どれも効果があります。スーパーソウを加える前に、コード進行自体の響きを良くすることが重要です スタック。
スーパーソウのサウンドをよりワイドにするには?
ユニゾン、デチューン、ステレオスプレッド、オクターブレイヤー、控えめなコーラス、トップレイヤー、リバーブを使いましょう。ただし、すべてをワイドにしてはいけません。ドロップの中心にしっかりとした芯が残るよう、ベースと主要なパンチは制御してください。
フューチャーベースのコードが濁って聴こえるのはなぜ?
コードのボイシングが低すぎる、各レイヤーがローミッドでぶつかっている、またはリバーブが強すぎる可能性があります。ボイシングを広げ、コードレイヤーにハイパスをかけ、リバーブをフィルタリングし、ベース専用の帯域を確保しましょう。
サイドチェインコンプレッションとボリュームシェイピングのどちらを使うべき?
どちらでも効果があります。ボリュームシェイピングならポンピングを精密に制御でき、サイドチェインコンプレッションならより反応的な感触を出せます。重要なのは、ドロップ全体を過度にダッキングするのではなく、音楽的にバウンスを形作ることです。
フューチャーベースにボーカルチョップは必要?
いいえ、 ただし、ドロップをより印象的にする効果はあります。コードの上に、プラック、リード、スーパーソウのトップノート、ギターチョップ、シンセスタブなど、シンプルなメロディックフックを重ねる方法もあります。
Serumのプリセットを使うのはズル?
いいえ。プリセットは出発点です。読み込んだらボイシングとモジュレーションを研究し、コードを変え、マクロを編集し、別の方法でレイヤーし、リサンプリングして自分だけのサウンドに仕上げましょう。
まとめ
フューチャーベースは、スーパーソウとサイドチェインだけではありません。
感情を中心にサウンドデザインを組み上げる音楽です。
コードが感情を生み、ボイシングが洗練された響きを与えます。スーパーソウのスタックが壮大さを生み、ベースが重みを加え、サイドチェインが呼吸を与えます。ボーカルチョップがフックを作り、オートメーションがサウンドを進化させます。
無作為にレイヤーを増やして、より大きなドロップを目指してはいけません。
より良いコードを書き、適切にボイシングしましょう。各レイヤーにひとつずつ役割を持たせ、低域をクリーンに保ち、動きをオートメーション化します。最高の瞬間をリサンプリングし、最後に音圧を上げましょう。
それが、本当に心に響くフューチャーベースを作る方法です。
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